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基本的に雲雀は自然と起きたい時間に起きれる人間だ。
今のように環境が変わってもそれは健在だった。
「そろそろ起きるか…」
チラリと時計を見ると、要から聞いた時間になっていた。
制服に身を包み、自室のドアを開ける。
「おはよう」
「おはよう、ヒバさん」
すでに要は起きていて、朝食を作っていた。
「もうちょっとで出来るけんな」
「ああ、ありがとう」
こうしていると、何だか夫婦みたいだと雲雀は思った。
「今日は先職員室行くんやろ?」
「ああ。良かったら案内してくれると助かる」
「わかった」
食後、少し時間があるためリビングでくつろぐ二人。
今日、雲雀はまず職員室に行って自分の担任と会わなければならなかった。
これからの事を思うと少し緊張する。
雲雀はゆったりと、心を静める事に努めた。
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