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しばらく教室がざわついていたが、雲雀が何処の、誰の隣に座るか…という話になり、しばらく話し合っても中々決まらない。
そこで、今までじっと皆の話を聞いていた老師が口を開いた。
「朝倉君は同室の藤堂君の隣にしようかと思うんじゃが…良いかの?」
「もう、それで良いよ。ほら、さっさと動け」
このままではいつまで経っても決まらない、と思った辰起は有無を言わせず老師の意見に賛成した。
辰起が一度言った事は取り下げ無いと知っているクラスの面々は、要が隣ならまあ良いか…と思う事にした。
そして、雲雀が要の隣に座る。
すると、クラスメイト達の目に二人は女子高生のようにしか見えなかった。
「ホッホッホ。さて、これでHRは終わりじゃが朝倉君に関して一つお知らせじゃ。どうやら朝倉君は木津川君と出会ったようでの。その時、嫌な思いをしたそうじゃ。教師としてはいかん発言じゃが、皆にはなるべく朝倉君と木津川君が会わんよう、協力して欲しい」
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