初日

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ほとんどの仕事を要が片付けたとはいえ、日常的な業務が無くなる訳ではない。 サボっていた間の要領をまだ取り戻せていない竜童達は、日々の仕事に追われていた。 そこへ、多発する強姦紛いの事件。 生徒からの信頼を失った竜童達には調書を作成するため話を聞く事すら難しかった。 しかし、それは自業自得だと理解しているため、ただじっと耐えた。 最近では少しだけ、竜童達を認めてくれる生徒が増えて…。 今日は久しぶりに散歩をする余裕が出来、そのおかげでこうして要と話す事が出来た。 今までの自分の行いを竜童は恥じた。 自分だけで生きている気になって、権力を自分勝手に使って…。 こうして地に落ちなければわからなかった。 要の優しさも、親衛隊から向けられる眼差しも。 だから、竜童はもう間違えないと誓った。 生徒のために、生徒会長を勤めあげようと。 要の同室者という、訳ありの朝倉雲雀を光から守る事を。 .
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