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「…わかった」
竜童の真剣な眼差しに、雲雀は静かに微笑み答えた。
雲雀自身は竜童がどんな人物かは知らない。
要から聞いた情報もどちらかと言えば悪い印象を与えるもので、要に冷たい態度を取られるのも自業自得だと思った。
しかし、こうして雲雀を見つめる竜童は、確かに生徒会長だった。
穏やかに微笑む雲雀を見て、要も竜童も一瞬見惚れた。
(美人さんは目の保養になるなぁ)
要が明後日な感想を抱いている中、竜童は納得した。
これほどの顔なら、性別関係無く惹かれる。
光が雲雀を気に入ったのも無理はなかった。
本格的に雲雀を光から守ろうと竜童は決めた。
今もまだうるさく治まる事の無い、心臓の鼓動に気付かないフリをして。
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