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「おはよう、美亜。」
裕斗がキッチンから顔を覗き、私に挨拶した。
「ん~おはよう…。」
毎朝、本当に偉いなと思う。
うちは親が共働きだからって、毎朝早起きしてお弁当と、朝御飯まで用意してくれるんだもん。
「早く食べなきゃ遅刻するぞ。」
「ん、わかってるよ。」
まだ寝ぼけながら朝御飯を口に運ぶ。
あ~美味しい。
今度の休み、裕斗に簡単な料理教えてもらおうかな、なんて考えていたら裕斗の指が私の口に触れた。
ドキ
「ついてる。」
゙それ゛はそのまま彼の口へ運ばれた。
指を口に含め、チュッと鳴らすリップ音は何だかエロイ。
「…あっありがと!」
最近の裕斗は、やけに色っぽい。
何か、余裕があるというか…
たまにドキドキしてしまう自分にも、びっくりする。
、
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