家庭教師

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はぁ。面倒くさい。 母親が言った聖羅っていうのは、母親が雇った家庭教師の事。 なんでも母親の友達の娘さんだそうで、歳は私より二つ上の十七歳。 すっごい美人で頭も天才的に良いんだけど、私は大嫌い。常に上から目線だし何かと偉そうなんだもん。 死ねば良いのに。 …さすがに言い過ぎた。 ちなみに麗奈は私の名前ね。 「ちょっと麗奈聞いてるのー?」 もう、ちゃんと分かってるってのに。 「今準備するから大丈夫だってばぁー」 うるさい母親に苛々しながらもテキストを机に並べ席につく。 そろそろかな。  ピンポーン 来客を知らせるインターホンの音。 ビンゴ。先生が来た。
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