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母親と聖羅の談笑が少しだけ聞こえ、すぐに階段を上がる音が聞こえてきた。
ガチャ
…ふぅ。来たか…。
「よお、麗奈。元気そうだな」
相変わらず綺麗な顔と声には似つかない口調の聖羅。
高校の制服姿だから多分学校帰りにうちに来たんだろう。
「うん。聖羅はちょっと老けたね」
「…お前な。少しは年上を敬え」
「い、や、だっ」
「……黙っとけば可愛いのになお前…」
あー早く帰らないかなー。勉強とかダルいよぉー。
あくまで口には出さない紳士な私。
「……まあいいや。よし、始めるぞー」
聖羅は荷物を降ろすと私が座る勉強机の側に歩み寄った。
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