第3章

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由奈はしばらく街並みを見ながら、気に入ったショップに立ち寄ったりしながら歩いていた。 「やっぱりいいわね。たまにはこういうお休みもなくちゃね。」 メールがきた。由奈はまめな性格でないため、すぐに返信はしないのだが、受信メールを見てみた。 誰このアドレス。 知らない、と思ったが一応本文を読んでみた。 「おはよう」 なんだかわからないが急に血の気が引き、怖くなって、後ろを振り返ってみた。 賑やかな街の風景だ。 ただのいたずらよ!でも、おはようってだけ、なんか気味悪い。 は~ いやだわ、もう。 急にだれかと話したくなり、友人の優子に電話した。 幼なじみの優子なら何でも話せるからだ。 「もしもし」 あ、優子だ。 「あ、由奈だけど、突然ごめんね。別にたいした用事があるわけじゃないんだけどね。なんだか、今変なメールきて、怖くて胸騒ぎしちゃって」 「何?変なメール?あぁ、よくあるいたずらメールとかでしょ。気にしないことよ。」 「そうよね。ありがとう。話したら落ち着いたわ。また近々遊ぼうね、連絡するからね。」 「もちろんよ、待ってるから」 優子が明るく答えた。 やっぱり気にしなければ良かったわ。 また歩き出した。 「おはよう」って簡単な挨拶だけど、当たり前だけど日中にはこないし、これだけ来るとなんだか怖いわ… なんて思いながらも気にしないことにした。
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