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由奈はしばらく街並みを見ながら、気に入ったショップに立ち寄ったりしながら歩いていた。
「やっぱりいいわね。たまにはこういうお休みもなくちゃね。」
メールがきた。由奈はまめな性格でないため、すぐに返信はしないのだが、受信メールを見てみた。
誰このアドレス。
知らない、と思ったが一応本文を読んでみた。
「おはよう」
なんだかわからないが急に血の気が引き、怖くなって、後ろを振り返ってみた。
賑やかな街の風景だ。
ただのいたずらよ!でも、おはようってだけ、なんか気味悪い。
は~
いやだわ、もう。
急にだれかと話したくなり、友人の優子に電話した。
幼なじみの優子なら何でも話せるからだ。
「もしもし」
あ、優子だ。
「あ、由奈だけど、突然ごめんね。別にたいした用事があるわけじゃないんだけどね。なんだか、今変なメールきて、怖くて胸騒ぎしちゃって」
「何?変なメール?あぁ、よくあるいたずらメールとかでしょ。気にしないことよ。」
「そうよね。ありがとう。話したら落ち着いたわ。また近々遊ぼうね、連絡するからね。」
「もちろんよ、待ってるから」
優子が明るく答えた。
やっぱり気にしなければ良かったわ。
また歩き出した。
「おはよう」って簡単な挨拶だけど、当たり前だけど日中にはこないし、これだけ来るとなんだか怖いわ…
なんて思いながらも気にしないことにした。
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