第1章

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テレビは、私の中で情報源とかドラマをみるため、とかいうよりも、孤独な一人暮らしを紛らわせてくれるもの…そんな位置付けだった。 孤独な一人暮らしと書いたが、実際の生活は充実していた。だから不自由も特に感じていなかった。それに、そんな充実感が何でも出来そうな気にさえさせた。毎日が楽しかった。休みの日には美味しいレストランを目当てに、仲良しの美奈とフラフラと出かけたり、くだらない話を長時間するだけの休日も、気に入っていた。 すべてが順調に思えてた。 あの出来事があるまでは…
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