Chapter1:出逢い # First contact

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今の時刻は朝8:15 容赦なく襲い掛かってくる眠気に必死に抗いながら、今日も通学路の土手を歩いている 俺の名前は神埼愁介(かんざきしゅうすけ) 髪の色は銀髪。母親がロシア人って訳でもねぇのに何故か銀髪。 …ロシア人が銀髪なのかは知らないが… とにかく、それ以外は普通の、私立夜咲学園(よるさきがくえん)に通う、怠惰な高校二年生だ 「ふぁああ…ねみぃ…」 「…スキあり!」 「ふごっ!?」 今、あくびをした俺の二つの鼻の穴に指を突っ込みやがった馬鹿。中性的で整いすぎた…女の子と見違える様な顔立ちをしている…腹立つ程にイケメンなこいつ。 一年の時からの腐れ縁、佐伯裕二(さえきゆうじ)だ。 出会った当初からモテまくりで、告白されること星の数。でも何故か一度もOKしたことがない。 お陰で、俺に思わぬ被害が…まあ、この話はまただ。 それより、今は… 「ふっ…キマッた、鼻フックデストロイヤー・ファイナルドリーム…」 このアホをなんとかしなくてはならない。 「なにしやがんだ!バカ裕二!」 「いやぁ…突っ込んでくれと言わんばかりのあくびだったもんで…つい♪」 屈託の無い笑顔でそう言いやがる。 この顔をされると怒る気も失せる。 「あくびで開いてんのは口だろ…全く」 俺はあきれた顔で歩き出す 「待ってよシュウ、冗談じゃないか」
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