Chapter1:出逢い # First contact

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「はぁ…もういいからさっさと学校行こう…痛っ!」 ゴメンゴメンと、まとわりついて来る祐二をあしらっていると、急に頭を締め付けられるような痛みが走った。 …これは立ってられねぇ 「どうしたの!?大丈夫?シュウ」 突然頭を押さえて膝をついた俺に、裕二が慌て駆け寄ってくる 「だい…じょうぶだ…うっ!」 俺は立ち上がろうとするが、更に頭を襲った頭痛にそれを阻止される 『たすけて』 「あ?」 頭痛と共に頭に響いてきたのは、今にも消えそうな女の声 「は…ぁ…?誰だ…お前…」 「何言ってるの?シュウ。僕だよ?」 「お前の…ことじゃねぇ…この…声だよ」 声が聞こえはじめてから、頭痛が少し治まった気がする。 これなら、立てるか? 「こえ?何も聞こえないよ?」 「そんなは………………いや、何でもない」 俺は反論しようとして…止めた。 祐二の表情は本当に心配そうで、とてもからかっている様には見えなかったから。
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