プロローグ

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こめかみのあたりが振動し、イヤホンからカウントダウンが開始された。 "ファイブ…フォー…スリー…ツー…ワン…グッドラック!!" 始まるまで全くわからず、概要しかない"領域(フィールド)"から選択しエントリーする。 今回は、ランクDの突破戦… スタートからゴールまで行くだけの単純なミッション。 まだまだ日が浅く低ランクのため、日夜ランカーズポイントを集める日々。 配当も雀の涙… エントリー料も頭が痛い、貧乏人の俺には仕方ない。 "小さなことからコツコツと"… 誰かしらがそんな風に言っていたしな。 金持ちの家に生まれた訳でもないし、仕方ないさ。 パンピー(一般人)ながらも、まぁ飯も食えるようになってきたし、この道を仕事にするのも悪くはない。 後は、スポンサーかどこぞの名のあるチームにスカウトされりゃ、老後の貯金もできるかもな。
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