序章~喫茶モスト~

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俺には親がいない 小4の頃に母親、父親どちらも家を出ていってしまった でも、兄ちゃんと弟がいるから 毎日楽しく過ごしている 今日もいつもとかわらず 学校へ行く準備をしていた ピンポーン ガチャン 「おい翔汰、まだ寝てんのかー」 あ、遊哉だ 「今行くから」 いつもこいつと一緒に 登校している 「ちょっとー遅いんですけどー」 明梨も一緒だった 幼なじみだ 「あ、すまん。今行く」 今日はいつもより早いな そんなことを考えていたら 遊哉が話しだした 「今日、学校さぼろーぜ!」 お?こいつなんか言い出したな 「急にどーしたよ?」 「駅から歩いてすぐのところに、喫茶店あるんだけど、行かねー?」 …そんなとこあったっけ? 「私わ皆勤だから学校行くよ?」 明梨は真面目だからなあ 「いいよいいよ。翔汰と行くからー」 翔汰はいつも勝手だ でもそんなとこも少し好きだ 「えー。しょうがないな」 「私学校いってくるねー。喫茶店いってらっしゃい」 「おう。じゃあなー」 明梨は学校にいってしまった 今考えたら翔汰ってコーヒーとか 好きだったっけ? 「んで、もう行くのか?」 「おう!早く行こうぜー」 俺は全然場所知らないんだけどな… 「場所どこだよ?」 「ついて来れば分かるよ」
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