ポッキーの日

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将彦くんと景人くんの場合 「将彦くん、これあげます」 「ん?」 僕は将彦くんにポッキーを差し出した。 「い、いいのか?」 貰った本人はキラキラと目を輝かせている。 「僕、ミルクの方がスキなんです」「え!?ぁっミルク!?」 なぜか将彦くんの顔が赤くなる。僕は変なことを言っただろうか?ポッキーのミルクチョコ味は一度しか食べたことがないが普通のより甘くて食べやすかった。 「ポッキーにミルクチョコありますよね?」 「あ、あぁ…そっちか…」 「他にもあるんですか?」 「いやっない!ん、じゃ俺、教室戻るわ!」 そういって将彦くんは凄い早さで廊下を走り抜けていった。ポッキーはちゃんと食べてくれるだろうか。少し気になりつつも僕もいそいそと教室に戻ったのだった。
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