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アニキは その わけのわからん武器をいつも離さねぇ。
随分気に入ったもんだ。
だけどさ、掃除するときゃ 武器は置いといたらどうだい?
誰にも盗られんように おいら 見張っててやっからよぅ。
おっ、アニキ考えたな。
椅子に座ったまま 掃除かい?なるほど、武器は置いたまんまだ。
こういうの おいら知ってるぜ。
《不精者》ってんだ。
四角い部屋の真ん中だけだもんな。
と、思ったら、アニキは 椅子に座ったまま ずるずる移動し始めたぞ。
すげー!《究極の不精者》だぜ。
でもよぅ、床に傷つくんじゃねぇの?
「こりゃまずいかな。もういいや。いつも汚ねぇ部屋だもんな。パス パス。」
そうだよ、アニキ。
おいら達汚くたって全然平気だからさ。
「一番汚ぇのはお前らの回りだな。」
なんだよぅ。それ。
それからアニキは、手が届くとこと、おいらンちの廻りだけしか、掃除しなくなった。
「何が大変だって、新聞取り替えるのが、一番大変なんだぞ。ありがたく思えよ。」
はいはい、感謝してるよアニキ。
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