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アニキは ゴーグル 覆面姿で葱を刻み 一段落ついたようだ。
買ってきたばかりの牛乳に ダハダバ酒を入れて うまそうに飲んでいる。
「飯が炊けたら 納豆ごはんだ。久々だぜ。やっぱ 納豆にゃ 葱だよなぁ。うんうん…。」
飯が炊ける前に どんだけ飲んでんだ、牛乳酒。
ビールジョッキ2杯、飲み干しちまったぞ。
まぁな、暑い中 武器持ったまま 買い物してたんだもんな。
喉も渇くってもんさ。
「おら、おめぇらも 酒の相手しろや。」
おいらも あむ公も 胡麻好きのちっこい奴も 皆 アニキの廻りに集まって アニキの酒の相手をする。
おいら達は、皆、揃って下戸だ。
だけど、アニキが楽しいと おいら達も楽しい。
おやじのギターが無くても、おいら 歌っちゃうぜ。
「ぴよぴよぴよぴよ…」
「ビヨビヨビヨビヨ…」
「ケッケッ、チュンチュン」
「おっ、そろそろ飯が炊けたぞ。おめぇらは 家へ帰れ。」
あむ公と ちっこい奴は家へ帰って行った。
嫌だ!!
おいらは まだ帰んないぞ!!
「わかった、わかった。おめぇは一人で遊んでろや。」
アニキは納豆飯に 葱をたっぷり入れて うまそうに食っている。
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