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「しょうがねぇだろ?足、こんなだし、両手に松葉杖だぜ。」
「よし。おやじが帰るまで、おめぇは外出禁止!」
えぇー、そんなぁ…。
その日からおいらは、外出禁止になっちまった。
毎日 あむ公とちびっこは 外出させてもらってる。
おいらがうらめしく思ってると 2階のあむ公んちのドアが開いた。
あむ公は出てくると 早速 でっかいフンをするんだ。
ベシャッ!
どわぁ~!
おいらの大事なトサカに ひでぇよ。
おいらは外出できねぇってのに。
「こらっ、しょうがねぇな。」
アニキ、あむ公にゃ甘いんだよな。
まあ おいらも心が広いから、許してやるよ。
何日かして 愛するおやじが帰ってきた。
おやじ~、待ってたぜ。
歌って 踊って おいらを握ってくれ~。
「あ~あ、うるせぇ奴が帰ってきたぜ。」
アニキは 武器を持ったまま、隣の部屋へ逃げて行った。
おいらも あむ公も 大興奮で、久々の大合唱だ。
ず~っと 歌っていたいのに、おやじは《けいたい》が鳴ると ギターをやめちまうんだ。
せっかく おいらもあむ公も、のりのりだったのにさぁ。
「静かになったな?」
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