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「ただいまぁ~。」
あっ、アニキの声だ。
アニキ~。アニキ~。
おかえり~。おかえり~。
あ…に…き
お…かえ…りぃぃぃ!
いィィィィィ〰〰〰!!!
「おぅ、えれぇ騒ぎじゃねぇか。」
「留守にしちまって 悪かったな。寂しかったか?」
いんにゃあ。
ぜ~んぜん 寂しくなんてなかったぜ。
おやじが おいらのために ギター弾いてくれてさ、毎日、皆で大合唱さ。
楽しかったぜ。
寂しいわけ ねーじゃん。なぁ。
……………。
おやじとアニキはつがいだ。
アニキは、おばさんて種族なんだ。
んで、おいらの事を
【オカメインコのぴよ】
だと思っている。
アニキとおいらは 違う種族だから、言葉が違う。
言葉が違うから、お互い話は 全然通じねぇ。
でもさ、おいらにゃ アニキの言葉がわかるんだ。
テレパシーってやつさ。すげぇだろ?
ってもさ、アニキがおいらに話し掛けた言葉しか わからんけどさ。
「そうか、そうか、寂しかったか。よしよし。」
アニキにゃ、おいら達の言葉は なぁ~んも わかんねぇ。
ま、わからん方がいい時も あるってこった。
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