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「葉っぱ、無かったんだな。明日 買ってきてやっからよ。イテテ…。」
あれっ?
アニキ どうしたん?
足、何かしたんかい?
「まいったぜ。出掛けに滑っちまってさ。ず~っと、痛ぇんだよ。」
アニキは、実家とかいうとこへ 行ってたんだ。
何日間?
わからん 。そんな事。
おいら達は、おやじと楽しい日々を過ごしてたのに、アニキひとり痛い思いしてたんかぁ。
「明日、病院行って 帰りに葉っぱ買ってきてやっからな。今日は これで我慢しろや。」
やった!パリポリだ!
「おめぇらに玄米だけ食わしてやったら 人間様が飲むのは ただの《お茶》なんだぜ。感謝しろっての。」
パリポリにはたまに《お茶》ってのも混じってんだ。
一緒に食っちまっても いいんだけどさ、あんまし うまくねぇんだな これが。
「葉っぱの変わりなんだからよ、これもちゃんと食えよ。」
やだ。
「まあ いいや。んじゃあな。おやすみ。」
おいらの家には カーテンが引かれ 暗くなった。
アニキ おやすみ。
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