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そんでまぁ、ばぁさんのいた部屋に おいらが住む事になったんだ。
でけぇばぁさんが住んでただけあって、今度の部屋は広々してるんだ。
おいらひとりじゃ もったいねぇくらい 広い。
そんでもって 今までおいらが住んでた二階の部屋は 変なヤツが住む事になった。
アニキに連れられてやってきた ソイツは、初め なんも言わないヤツだった。
おぉ、ばあさんみてぇな物静かなヤツがきたぜと 思ってたのさ。
ところがよぅ、こいつはとんでもねぇヤツだったんだ。
来てしばらくしてから、初めて聞いた、こいつの声のでかさったら まぁ~、ぶっとんだぜ。
アニキ、うるせぇのが大の苦手だから 耳塞いでたよ。
おいらがアニキんちに来たばっかの頃、おいらの美声が あんまりよく通るんで、アニキはおいらに 魔法の言葉を教えてくれたんだ。
「ぴよぴよぴよぴよ……」
なんの事か わからねぇが、アニキは暇さえありゃ この呪文を唱えてたんだ。
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