2317A.D.

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『メイリー! 応答しろ!』 粉塵が晴れていく。ゲイリー達とは反対に飛ばされたメイリーも無事だった。しかし、立ち上がる動きがぎこちない。さらに、メイリーのそばに敵。 『メイリー! こっちに来い!』 『ゲイリー、俺がメイリーをサポートする!』 『無暗に突っ込むな!』 ゲイリーが制止する。 『メイリー、何してるの!? 早く!』 ゾエの言葉に彼女を見る。メイリーが敵を向きながら尻餅をついた。 『ぐえっ……!』 メイリーが何かを吐く音が聞こえた。吹き飛ばされたダメージが大きいようだ。 『くそっ!』 トーマスはゲイリーの制止を振り切り、メイリーのところに駆け寄る。敵の攻撃がメイリーからトーマスに動く。 『立てるか!?』 そう言いながら強引に立たせる。同時に、前に倒した敵から拝借したフラッシュグレネードを投げる。 『目を閉じろ!』 激しい光が視界を奪う。 『ゾエ、お前はメイリーの状態を確認しろ! トーマスと俺で奴らを止める!』 ゲイリーは敵にライフルを撃つ。装甲が弾丸を弾く。 『さて、トーマス。今の状況、敵に分があるが、どうする?』 『俺は切り込む!』 『正気の沙汰じゃないな』 『だとしても!』 トーマスは走った。バズーカの砲口がトーマスに向く。 『遅い!』 ゲイリーがライフルを撃った。バズーカが内側から爆発する。 『貰った!』 トーマスはレーザーカッターで切りかかる。三人を切り裂いたとき、トーマスの体が後方に吹き飛んだ。 『ッ!?』 『フランスの第二世代!?』 そこにはバズーカのような物を持った敵が立っていた。その敵を先頭に敵は陣形を整える。トーマスはゲイリーに訊く。 『どうする?』 『そうだな……』 ゲイリーは簡易ポケットから手のひらに乗るぐらいの大きさの金属でできた棒を取り出す。敵の攻撃が再開する。 『一気に殲滅する!』 ライフルに金属棒を装填する。 『電力チャージ30パーセント。トーマス、援護しろ!』 『了解!』 トーマスは敵を撃っていく。もちろん、それであっさり撃破できるわけではない。 『チャージ97パーセントで停滞……下がれ!』
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