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「んじゃあ、祐希は窓側の一番後ろの席な」
『あ、はい』
雅人が指を指したところを見ると、空席があった
そこへトテトテと向かえば、クラスメイトはそんな姿を好奇の眼差しで見ていた
席に着くと、前の席にいた子がこちらを振り向いて話し掛けてきた
「五十嵐くん、だよね?僕は沖野泪(おきのるい)♪」
『あ、えっと、沖野くん?』
「同い年なんだから、泪ってよんでよ~」
『じ、じゃあ泪…くん』
「呼び捨てでいいのに~」
祐希はふて腐れる泪に苦笑いを浮かべていると…
「あー!!狡いぞ泪!五十嵐、俺は「この馬鹿は幼なじみの西島柳(にしじまりゅう)だよ」ちょ泪、遮るな!」
泪と話していると、割り込んできた子が自己紹介しようとしたのを泪が遮った
遮られた子は西島柳くんというらしい。泪が言ったように、西島くんは馬鹿なのかな?
『ん、んと…泪くんと西島く「柳ってよんで!!」柳くん…よろしくなっ♪(ニコッ』
「「っ…よろしくね/な!!(やばい、凄く可愛い…/くあっ、笑顔が眩しい…っ!!)」」
祐希に惚れたのが二人増えた瞬間だった
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