五十嵐祐希、あらわる

5/14
前へ
/176ページ
次へ
「んじゃあ、祐希は窓側の一番後ろの席な」 『あ、はい』 雅人が指を指したところを見ると、空席があった そこへトテトテと向かえば、クラスメイトはそんな姿を好奇の眼差しで見ていた 席に着くと、前の席にいた子がこちらを振り向いて話し掛けてきた 「五十嵐くん、だよね?僕は沖野泪(おきのるい)♪」 『あ、えっと、沖野くん?』 「同い年なんだから、泪ってよんでよ~」 『じ、じゃあ泪…くん』 「呼び捨てでいいのに~」 祐希はふて腐れる泪に苦笑いを浮かべていると… 「あー!!狡いぞ泪!五十嵐、俺は「この馬鹿は幼なじみの西島柳(にしじまりゅう)だよ」ちょ泪、遮るな!」 泪と話していると、割り込んできた子が自己紹介しようとしたのを泪が遮った 遮られた子は西島柳くんというらしい。泪が言ったように、西島くんは馬鹿なのかな? 『ん、んと…泪くんと西島く「柳ってよんで!!」柳くん…よろしくなっ♪(ニコッ』 「「っ…よろしくね/な!!(やばい、凄く可愛い…/くあっ、笑顔が眩しい…っ!!)」」 祐希に惚れたのが二人増えた瞬間だった  
/176ページ

最初のコメントを投稿しよう!

298人が本棚に入れています
本棚に追加