五十嵐祐希、あらわる

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その後のホームルームが終わり、先生が教室から去ると祐希は瞬く間に生徒に囲まれた 所謂質問攻めである 「五十嵐って今まで何処に通ってたんだ?」 「噂じゃ理事長の甥っ子って言われてるけど実際どうなの?!」 「彼女もしくは彼氏いる?!」 『うえ?!えっと~…』 うざい!!激しくうざい! どんだけ興味津々なのよ!! 内心毒づきながら、祐希は質問を返していた 最初の授業が始まるチャイムがなると、名残惜しそうに席に着く生徒達 ホッとして机に突っ伏していると、泪がこっちに振り向いた 「大丈夫?」 『これが大丈夫に見えるか…?』 「大丈夫だよ、転校生が珍しいだけだから、すぐ何も聞かれなくなるよ」 『だといいんだけどなぁ…』 やっぱり金持ち校は感覚がズレてる まぁ泪や柳は平気そうだけど…  
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