プロローグ

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  家の中に入りリビングへ向かうと、テーブルには二人分の料理が並んでいた 健太は一度部屋に入りスーツを脱ぎ、ポロシャツと短パンというラフな格好になってリビングに戻った それから二人は昼食を取った 料理はチャーハンとラーメン(ちなみに豚骨)だ 昼食を食べながら、二人は会話を続けた 『お仕事ちゃんとやってる?ちゃんとご飯食べてる?ちゃんと寝てる?』 「あぁもちろんだよ。紗菜に会えないのは淋しいけどなぁ…」 『ふふ…あっねぇ、パパ。男子校ってどういうところなの?』 「女子校とあんまり変わらないかなぁ…違うとこがあるなら、担任がみんな男ってことだけかなぁ」 『へぇ~…』 紗菜はいま、私立の女子校に通っている 父である健太は、私立の有名なエスカレーター式の学園である薄桜(はくおう)学園の理事長をしている そのため、健太が帰ってくるのは一ヶ月に一度ぐらいだ(薄桜学園の理事長の仕事は、そんじょそこらの学園の理事長のものとは違う) それから二人はたわいもない話を続けた  
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