プロローグ

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父親がリビングで悶えている一方、その頃の紗菜はというと…自室にいて勉強机に座ってルーズリーフとペンを出して書き出した 『んー…名前どうしようかなぁ…男っぽい名前か…ブツブツ…私女顔だからすぐにばれちゃう気もするし…ブツブツ…とりあえず髪は思いきってカットするでしょー?で目はあえてカラコンにしよー♪あっ、あとは性格かぁ…ブツブツ…男らしくでいっかなぁ…あ、腐女子は封鎖しないとなぁ…あと、なんかが足りないなぁ…ブツブツ…』 紗菜の手元を見ると、設定のような文字が紙びっしりと書いてあった 軽くホラーでカオスな状態だ 数分後、紗菜は簡潔にまとめた紙をもってリビングに戻った リビングにいた健太はテレビを見ていて、テレビではニュースが流れていた 『パパー?』 「ん?おぉ紗菜、決まったか?」 『うんっ!!これー』 「ん?どれどれ…?」 紗菜は健太のところに向かい、机に先程の紙を置いた そこに書かれていたのは… 【五十嵐祐希(いがらしゆうき)、理事長の甥っ子、黒のショートカットに茶色の瞳(カラコン)、性格は男らしく硬派な感じいわゆるクール(女子言葉封鎖)、嫉まれない程度に愛される男の娘】 であった  
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