プロローグ

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『…どうかな?』 紗菜はドキドキしていた 自分の考えた設定に、父は喜んでくれるのだろうか、と 「…うん、いいんじゃないかな?」 『ほんと?!』 「あぁ(愛されるなんてダメ!!…でも言えない…!!)」 健太は紗菜に嫌われたくない一心だったため、本音はしまった その後、紗菜は健太と共に美容院に行き、長かった髪をばっさり切り、メガネ屋に行きカラコン(度入り)を買い、男物の服を大量に買った 下着類はもちろん女物である そして夏休みが終わる直前に、紗菜は通っていた高校から薄桜学園に転校した 夏休み最終日、紗菜は健太とともに薄桜学園へ向かった 期待と不安を膨らませながら、松田紗菜は五十嵐祐希として、新らしい生活を迎えようとしていた さまざまな事に巻き込まれる事に気付かずに…  
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