出逢い

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訳がわからず手を引かれて着いた場所で、主の姿を確認した私は安堵の溜め息を漏らした。 「何で一人で置いてくのよ!!どうしたらいいかわかんないじゃん!!」 周りには2、3人のお兄さんが居たが、私は構わず主に向かって怒鳴っていた。 少しの沈黙の後、私をこの場所まで連れてきたお兄さんが笑い出した。それにつられ回りにいた人達も笑い始めた。 「主に向かってこんなに怒鳴れるヤツ居たんだな!!」 「コイツは昔から気が強くて…」 そんな会話の中、何で笑われているのか全く検討もつかなくて、頭の上にハテナが沢山の状態の私を見て主が話しかけてきた。
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