紅輝の瞳(ピジョンブラッド)

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「終夜きたか、座れ」 「はいはい」 俺は眼鏡をかけ直しながら座る。俺の前には雪村とは違い金髪の長髪、瞳は青くまるで奥が見えない女子がいた。生徒会長であり、この嵐山学園がある嵐山町の表、裏を手中に収めている月夜野家当主月夜野美姫(ツキヨノミキ)だ。 「何のようだよ…」 「分かっているだろ?」 美姫は片手を後ろ回す、後ろにあったコーヒーカップが浮かび上がり、手の上に乗る。 「美姫…昼の学校内で重力延長腕(テレキネシス)使うなよ」 俺は弁当箱を開けて、たけのこの煮物(自作)を食べる。 「いいではないか、動くのはめんどくさい」 嵐山町は…異能を持つものがたくさんいる…がその存在は隠されている。そして、三年前から異能者による事件が多量に発生している。それは年を重ねるごとに異常性、残酷性がひどくなり、回数も増えている。異能は美姫のようにエスパーのようなものや…俺のような化け物… 「今日、香里奈がお前の家に…終夜、話聞いてるか?」 「あ、ごめん」
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