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科学の授業が終わり、千紗とふたりで渡り廊下を歩いていると、
すれ違った3年生の先輩4人組に声を掛けられた。
「お、美嘉ちゃんじゃん」
「ラッキー」
私は、軽く会釈をする。
「こんにちは…」
すると、顔を覗きこまれた。
「あー、やっぱ可愛いわ」
「つかキレイ?」
「やっぱ悠太なんかと別れて正解だよなぁ」
「あいつにゃもったいねぇわ」
めんどくさくなって、私は、そのまま先輩達の間を通り抜けようとした。
するといきなり、腕を捕まれ引っ張られた。
「なんで逃げんの?」
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