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話は飛び、此処は美嘉宅。
「私はこれからシャワー浴びるけど、覗いたら殺すから」
私は、白い三人用ソファーに座る蓮を睨んだ。
「…駄目なのか?」
蓮はわざとらしく首を傾げた。
「……最低」
私は眉をひそめて呟いた。
いきさつはこうだ。
「疲れた」
私は砂浜に腰かけた。
「寒ぃ」
蓮も続けて腰かける。
二人共、水でびしょびしょの上、砂浜に座った為に制服が泥々になってしまった。
私は蓮に尋ねた。
「私の家、来る?…勿論、風邪引かないように、シャワー浴びるだけだけど」
蓮は目を輝かせた。
「えッ…マジで…いいのか」
「いいって何が…。…言っとくけど、変なことはしないでよ」
「……」
蓮は分かりやすく肩を落とした。
「何その無言」
私は呆れてため息しか出なかった。
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