64人が本棚に入れています
本棚に追加
「アンタ、まだ気づかないの?アンタの父親も、警視だったわよね。
…そして、千紗の父親も警視。これがどういうことか分かる?」
結衣が悪戯っぽく笑う。
「…―――!まさか…」
私は驚愕で目を見開いた。
「そう、アンタと千紗は血の繋がった姉妹なの。
アンタの母親が丁度、アンタを身籠っていた頃、千紗の母親も妊娠していたわ。
私は千紗の母親から偶然聞いたの。
アンタの父親…浮気性なのね」
結衣の言葉が頭に入らなかった。
…姉妹。
血の、繋がった。
私と千紗は、
姉妹。
そして私は、
血の繋がった姉妹を、
…殺めた。
「神様って、なんて意地悪なんでしょうね」
結衣は勝ち誇った笑みを浮かべた。
最初のコメントを投稿しよう!