君と夏の終わり。私のおじいちゃん

夏休み

「あちぃ～」

蝉がうるさい。
短い人生をミンミン鳴いてなにが楽しいのだろう？

そんなことを考えていたら…。

「みなみ～夏休みはどうするの～」

友達のリンが聞いてきた。

「おばあちゃんちにいくよ」

「また～いいじゃんベツにもう高校生じゃんウチラ」

「しょうがないよ、我が家の恒例行事だもん」

そう仕方なかった。
どうあがいても私は大人からしたら子供で選択権はなかった。

でも私はお祖母ちゃんの家に行くのは嫌いじゃない。