夏休み

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晩ごはんの後にお風呂入ってからパジャマに着替えた。 「おばあちゃん~お風呂空いたよ~」 「ほ~い。じゃが今日はよけぇ呑んどるからえぇわ」 …お酒を呑んでるし。 おばあちゃんは何か持っていた。 手紙? 「おばあちゃんソレなに?」 「最期にもらったラブレターよ」 ちょっと気になる。 「いつの?」 「70年前のだよ」 70年って16の私から比べたら途方もないくらい長い。 「おじいちゃんの?」 「ほうよ、じいさんのだよ」 私は日出お祖父ちゃんの事は余り知らなかった。 「どんな人だったの?」 おばあちゃんは大切な思い出をまるで淡雪が溶けないようにゆっくりに話してくれた。
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