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おじいちゃんの面影
おじいちゃんは南の島に戦争をしに行って帰って来なかった。
おじいちゃんの代わりに帰って来たのは白い石と遺書だけだった。
「戦争が終わってから私は何年も待っているの。そして何時でも探してしまうの。もしかしたら公園の隅や路地裏に面影を探しての。だってまだお骨を見てないもの」
「おじいちゃんはイイ人だった?」
「そうよ。だから私は再婚しなかったの。」
おじいちゃんはとにかく優しい人だった。
軍人だったのに優しくてそして猫が大好きだったり当時の軍人のイメージと違っていた人だった。
「おじいちゃんのラブレター見る?」
「見たい…かも」
一枚の手紙にはこう書かれてあった。
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