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別れよう
不意にでた考えは、冷静さをもったものではなかった。
すきなのに…
誰が悪いかとかそんなものはないはず。
しいていうなら、自分が悪いのだと言い切れる。
これは僕の八つ当たりだ。
受験の時期が人より少し早くおわり、大学に向けて頑張ろうと考えると同時に、
一番の協力、そして、
がまんをさせてしまった彼女に会える時間が増えたことに対して合格以上の喜びを感じた。
もとより早く合格して家族を安心させたいという思いも強かった。
しかし、僕からの報告を聞いた彼女の安堵の顔をみたときに、合格したんだ、とほんとの意味で安堵の息をつけた。
本当なら一緒に合格を確認したかったが、
自分よりも一つ下の彼女は、つい最近まで自分がお世話になっていた部活で、汗をながしてがんばっているだろうと考え、諦めた。
自信があったということではないが、将来の夢や早く彼女と遊びにいきたいという思いが僕を後押しした。
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