わだかまり

4/9
前へ
/9ページ
次へ
ある日風邪を引いた。 最悪なタイミングだといまでも後悔している。 彼女の誕生日が近かった。 ケーキを作るぐらいなら自信があった。 分量まで完全に把握するほどのものではないが、 彼女の好きなチーズケーキを作ってあげようとおもった。 考えがまとまっても、動く体はなく、彼女の誕生日は過ぎてしまった。 あとから作ってみるも、 自分への不甲斐なさに物足りなさを感じ、もっといいものを贈ろうと考えた。 物でなくケーキを贈ろうとした時点で何を考えていたのかはわからない。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加