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「『AREN』そろそろ任務の時間だ。仕度しろよ、サボろうとしても無駄だからな。もし逃げ出そうもんなら、お前組織に殺されるぜ。」
「逃げ出そうなんて思っていませんよ。そうしたら自分がどうなるかなんて分かってますよ、『KING』さん。」
「分かってるならさっさと行くぞ。ボスに怒られるぞ。」
「了解しました。」
西暦2150年、全ての秩序が完全に崩壊していた。正義と悪が逆転し、悪がこの世を支配していた。
『AREN』と呼ばれていた少女と『KING』と呼ばれていた青年は、完全崩壊した秩序に人生を狂わされたほんの一部に人間に過ぎない。
二人は軽く話した後、息を乱すことなく前がほとんど見えないほど暗い森の中を走り抜けた。
すべては、ボスからの任務を遂行するために。そして、この世の秩序を元に戻すためにも。二人は殺さなければならない、悪に染まりきった世界の支配者達を。
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