崩壊

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2035年8月 ここは自然豊かな田舎、都市の発展も勢いは衰えここ24年間かわりばえしない。 「あー何でこんな暑いんだろ」 僕は学校に向かって田んぼ道を歩く。 「雅くんだらしないよ!シャキッとしなよ」 隣で紗綾がどなる。ちなみに僕は山神雅弘、彼女は小早川紗綾。二人とも高校1年だ。 「ハイハイ!紗綾は母さんみたいだね。」 僕は皮肉をもらす。 「雅くんはいつまでも子供だよね」 彼女は口喧嘩でも僕より上手だ。 でも…こんな冗談いいながら学校に行ける、そんな日常は夢でしかなかったんだ。
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