62人が本棚に入れています
本棚に追加
ある日のこと、いつものように家事を手伝おうとしたとき
「少しお聞きしたいのですがソウスケは機械に強い方ですか?」
とアイシャが唐突に質問をしてきた
「え?まぁそれなりには出来ますけど、どうしたんですか?」
「実はですね、MSの整備兵が不足していまして少しでも人手があれば助かるんです。よろしければ手を貸して頂けないでしょうか?」
なるほど、主な整備兵は進軍して行ったのか、ジオンはただでさえ兵士が少ないはずだ後衛の基地になるとどこの誰かもわからない人を使うほど兵員不足なのか
「わかりました、お安いご用です」
「本当ですか!?」
「ええ、今までお世話になってきたので今度は自分が手助けをする番です」
「ありがとう、本当に助かりますっ」
満面の笑みを浮かべながら俺に語りかけてくるアイシャ
本当にこうして笑っていると普通の女の子となんら変わらないのにな…
ひょっとすると俺はもう二度とあの日常には戻れないかもしれない
そんなことになればこちらの世界で生き延びなければならない
そう考えると少しばかり不安を抱かずにはいられなかった
まぁでも折角この世界に来たんだ、実際にMSを見なければ勿体無さすぎる
などと気楽に思い俺はアイシャの後を追うように家を出た
最初のコメントを投稿しよう!