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「確か君、名前は…」
「タイトウソウスケです」
「そうかソウスケか、俺はトレンツ=エンギクス曹長だ、よろしくな」
機械の潤滑油などで黒くなった手を差し出してきたが彼の出す雰囲気に飲み込まれて少しだけ対応がおくれてしまう、俺は慌て握手をした
「あ、こ、こちらこそよろしくお願いします。」
相当な修羅場くぐってきてるなこの軍曹、素人目の俺にでもわかるくらいの威圧感出してるし
「彼は昔、MS乗りだったんですよ、ルウム戦役で戦艦2隻沈めてるんですから」
まるで自分のことのように年相応まで成長した胸を張って自慢げに過去話をしだしたアイシャ
「おいおい、昔の話なんかはしなくてもいいだろう。まぁでもあの頃は派手にやっていたからなぁ」
優しい笑みを浮かべ相づちを打ちながらその姿を穏やかに見つめるトレンツ
しばらくの間二人は話を続けていた
仲のよい親子を見ているようで心が温まったがその間は俺一人取り残された感が否めなかった
仲いいな、二人とも
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