始まりは突然に

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キーンコーンカーンコーン~♪ 「きりーつ、れーい」 「ぉねがいしやーす」 なんともだるそうな声で 昼休みが終わり午後イチの授業が始まる、ちなみ教科は数学だ 始まってからしばらくは前日に配布された次の週にある模擬試験対策プリントの答えあわせ たまに気まぐれで人に当てて答えを言わせながら進めていくぐらいなので比較的楽な授業だ 「え~、この方程式に先ほど出てきた値X=1、y=6を代入するとどうなるかやのぉー、じゃあタイトー答えてみぃ」 竹の棒で黒板をシバきながら 焼け野原の如く寂しい状況と化している頭を激しく動かし先生は質問をしてきた 「えー、2a+5b=6です」 ( 中学生でもわかっているような問題をきいてくんなよ ) 心の中でそう呟きながら俺は答えた 「はい、そうですねぇ!!だから~ここよーくみとけよ、次の試験は必ずだすからなー?うんたらかんたらどーたらこーたら……」 要らない話が始まりだしたので俺は問題をさっさと解き進めていた そんな中、奴は現れた 我々の堅固な防御プログラムをやすやすと破り攻撃を加えてくる奴ら…そう睡魔である!! こいつとの対戦成績は3桁の敗北しかない、つまり一勝もしたことがないのだ 案の定、昼飯に重たいもの〔学食のカツカレー辛さ二倍増し〕を食べていたので当然の如くヤツらはやってきた (やっば…今日のは特に酷いもうもたない、無理だ) とそこで意識が途絶えた
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