始まりは突然に

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それから俺たち7人組〔内男性4人女子3人〕は学校からそう遠くない距離にあるカラオケboxに行きフリータイムで時を忘れて歌い続けた ふと時計を見るともう少しで8時になろうかという所だった 「すまん、先に帰る。また呼んでくれよ」 といって部屋代だけ置いて店から出て店前に停めてあるチャリに跨り帰路に着くことにした 俺の家は学校からチャリで30分程度の場所にある。 その途中に長い堤防があり季節によって木々が色鮮やかな色に変化する 俺はこの様々季節による芸術を案外気に入っており登下校の楽しみの一つだったりもする その堤防を抜けると右に行けば市街地に、左に行けば山越えに続く道が現れる。俺の家は左に曲がり少しばかり山を登って行かなければならない。 入学してしばらくは1日を終えるための最後の重労働といった感じだったのだが、約2年毎日通っていたので最近はそこまで疲れる事もない え?部活はしてないのかって?まぁ…一応ソフトボール部でやっている事はやっている だがうちの荒れくれ豪速球の独裁キャプテンの投球練習用の壁という存在である。 したがってどこかのスポーツ漫画のように特にやりがいもなくただただ平凡に地味に過ごしているのだ
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