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「ちくしょう!!雨のせいでブレーキが効かねぇ!!」
さらに運の悪い事に目の前には大きなカーブが近づいて来ている
そのカーブの先には大きな崖が待っていた落ちれば間違いなく命は無いだろう
俺はブレーキを目一杯握って速度を落とそうとした、がしかし
[ブチッ!!]
と嫌な音が俺の耳に届いた
そうブレーキワイヤーが切れたのだ
俺は足をブレーキ代わりにして必死になり止まろうとした
『ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!!!ぶつかるー!???』
しかしそんな事は焼け石に水であった
俺の思いとは裏腹にチャリはどんどん加速してゆく
段々とカーブに近づいていく
そして遂に……
ガードにぶつかりチャリから投げ出され崖の底に落ちていった
俺の頭の中で今までの思い出がフラッシュバックしていた
周りの景色が時間をかけてゆっくりと流れてゆく
走馬灯がでて時間がゆっくり流れるなんてもう死亡フラグ意外のなにものでもない
それから斜面に叩きつけられ速さを増しながら崖の底へ転がり落ちていった
身体中が痛み、それによって意識が遠くなって行く中
あの声が聞こえてきた
「おい救世主こんなところで死ぬわけあるまい、死ぬぐらいならこちらへ来い!!」
次の瞬間雷が俺目掛けて落ちてきた
その閃光に身体が包まれ身体が軽く、暖かくなっていったが俺の意識はそこで途切れた
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