告白

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「どうぞ」と答えが返ってきて、勢いよくドアを押し開ける。 この向こうに秋月が居ると思うと、気持ちは逸った。 「どうしたの、何か忘れも……」 先程の2人だと思ったのか、笑いながらゆっくりとこちらを振り向く秋月。 そして俺の姿を映した途端に言葉は途切れ、驚きに目を大きく見開いた。 「せん、せ……?なん、で……」 秋月は何かを確かめるように頻りに目をしばたたかせて、途切れ途切れに問い掛ける。 「よぉ」 元気そうな姿にホッと胸を撫で下ろしながら短く言って、ゆっくりとベッドまで歩み寄れば、それを必死に追いかけるように、秋月の視線が顔ごとついてくる。 「座っていい?」 ベッドの傍らに置かれたパイプ椅子に視線を落として問うと、秋月は躊躇いがちに小さく頷く。 その様子からして、俺がここにいる現状をまだ飲み込めていないみたいだ。 そして、沈黙が降りる。 一体何から話せばいいのか。 落ち着かず、無意味に部屋の中を見回しながら、言葉を探す。 頭を掻きながら、ゆっくりと黙りこくる秋月に視線を向けると、上手い具合にそれは絡まって、自然と言葉は落ちる。
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