― ハ ジ マ リ ―

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彩月は勇気を出して 仕事をする決意を話した。 そうすると役人のお爺さんは とても嬉しそうにしてくれた。 正直な所 今まで嬉しそうに された事がなく 戸惑ってしまった。 手を引いて連れてこられた先は とても立派な建物。 お屋敷と呼ぶに相応しい。 入口には二匹の竜のオブジェ。 竜の間には堅牢な門が 立ちはだかっていた。 彩月にとって場違いな場所 であるのは確実だ。 貧しい格好をしている自分が 急に恥ずかしくなってしまう。 気を使ってくれたお爺さんは 彩月にローブを掛けてくれた。
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