プロローグ

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次に思い出すのはなぜか病院だ。運転手とのやりとりを終え、僕はオペ室の前まで来ていた。一人娘の美香はもうそこに佇んでいて、ずっとそこでそうしていたんだろう、となぜか確信した。 「お父さん・・・」 「・・・どうだ?」 「さっき・・・」 そうか、ダメだったのか。 その言葉は続かなかったが、僕はそう確信し、気持ちだけが整理できないまま僕もそこに佇んだ。
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