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「最大チャージ完了・・・」
私はエリアと研究所から出ると、デュランダルにライトニング・バレットをセットし銃口を研究所に向けていた。
「ライトニング・バレット・・・発射・・・」
ズガアアアアアア!!!
・・・ドガアアアアアアンッ!!
ライトニング・バレットの発射音にワンテンポ遅れて、研究所から爆発音が響き渡った。
メラメラと燃えて行き、研究所は破壊完了した・・・と思ったが。
「マ、マスター!研究所の外に人が!」
「何っ!?研究所の中には誰も居なかったはずだ!?」
だが、よく見ると小さな子供らしき人影が燃えている研究所の直ぐ傍に立っていた。
「あれならまだ間に合う・・・。行くぞエリア!」
「は、はい!」
やってしまった・・・と思ったが、そんなこと思ってるぐらいなら早くあの子供を救わねばなるまい・・・。
「おい、大丈夫か!?」
「・・・・・・・・・・・・」
間一髪間に合い、子供を研究所から離れさせたが・・・。
この子供生きてはいるが全く何も喋らない・・・。
しかもボロボロなローブを羽織っただけで何も着てないし、身体のラインからして女だな・・・。
「いったいこんな所でどうしたの・・・?」
「・・・・・・・・・」
無口・・・、困った全く分からない・・・。
と、少女が顔を上げた時に、フードの部分が落ち、素顔が見え私たちは驚愕することになった。
「エ、エリ・・・ア?」
そう、この少女はエリアに瓜二つ・・・、というかエリアをそのまま小さくした程似ていた。
「・・・ねぇ、名前は何て言うの?」
「・・・MIO138号・・・」
MIO138だと・・・!?
あの日誌に書いてあった形式番号と同じじゃねぇか・・・。
あれこれ考えてる時に、少女は私の顔に手を付け、私のバイザーを外しそのまま顔を近づけてきた・・・。
「お、おい?」
「・・・・・・・・・」
額と額が付くぐらいに近づいて、じっと私の顔を見ると。
今度はエリアにも同じ事をし始めた。
「ど、どうしたの?」
「・・・ママ・・・」
は・・・?
今、エリアを見てママって言ったよな?
「パパ・・・」
こ、今度は私の方を見てパパと言いやがった・・・。
「何がどうなってやがる・・・」
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