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「得られたのは男性という情報だけですか………それではだめですね」
「そうなんだよ~」
椅子にうなだれながら疲れたように言う。
「人については? 」
「あの時間は、人がほぼ通らないんだよ」
「それじゃあ、結局だめですね」
「とりあえずわかっていることは、十年前と似たような絵の具で殺されて顔に絵の具を塗られた死体があり、犯人は男である。」
「この条件からすると、もしかして犯人は画家でしょうか? 」
先生からもたされた情報を書いた私の手帳をみながら言うと先生は視線をさまよわせながら
「………じつはさ~おれの能力でだけど犯人じゃないか。と思う奴がいるんだよね」
「え? 誰ですか、それ」
「名前は美術館の館長に聞いてきた。エニシ・エンドレイン。画家だ」
「ちょっと、先生! またサボっていたんですか! 」
「息抜きだよ、息抜き。そのお陰で犯人かもしれない男をみつけたんだからいいだろ? 」
なんとか許して貰おうと思い笑顔を向けてごまをする先生に確かにと思いながら許すことにする。
「で、先生。エンドレインという画家の特徴教えてください。詳しく調べてみまから」
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