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「ありがとう」
と一言いってからストロリーさんは紅茶に口をつける。
「ブレイクの紅茶には負けますが………」
「そんなことないわ。美味しいよ」
二人でそんな会話をしていると、先生が登場した。
「あ~ストロリーさん。どうかされたんですか? 珍しいですね」
先生がへにゃりとした笑みで聞いてきたので、怒りが湧いてきたが満面の笑みで
「依頼です」
「うん、知ってる」
あっさりと返す先生にますます怒りがわき、立ち上がってつかつかと先生に近づいて
「でしたらそんな風にいうこともないのではないでしょうか? 」
「リラックスしてもらうためだよ。なんでも肩に力が入ったらよいことはないからね」
「だからって、そんな風におちゃらけることないじゃないですか! 」
「あ………そうだよな。すいませんでした」
「あ、いえ。気が楽になったので気にしないでください」
両手をふり、笑顔で気にしていないアピールをするストロリーさん。
私はいつの間にかお客様を無視して先生と話していたことに気づいて慌てる。
「ごめんなさい! 私ったら大事なお客様を無視してしまうなんて! 」
「気にしないでください」
「それより、依頼を聞かなくていいんですか? 」
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