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「あ、そうだったすいません」
先生はぺこりと頭を下げる。
「では、お互いに知っていますが自己紹介を。こちらはこの探偵事務所の探偵」
「カイン・アデラース」
「で、私が助手のミナ・マイクラインです。で、ストロリーさん。依頼内容はなんですか? 」
ソファーから身を乗り出して聞く私達に戸惑いながら、
「私の妹、リリアン・ストロリーが殺されたんです。殺人鬼に」
「殺人鬼って………もしかして、今、ちまたで噂の連続殺人鬼!? 十年前の再来かというあれですか」
私は先生の持っていた新聞の一面を指差しながら聞くと、神妙な顔で頷くストロリーさん。
「知っているなら話は早い。犯人をみつけて欲しいんです」
まっすぐと私達を見つめていうストロリーさんに先生は微妙な顔をして
「でも、この事件は警察が総力をかけて犯人を逮捕しようとしているのでは? 」「………警察は、たよりになりません。一週間たっても犯人を逮捕できないんですから」
「………いや、一週間で犯人を逮捕って難しいと新聞にもかいてあるから」
「ですから! 」
バンッとテーブルを叩いて立ち上がり
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